国の紹介「イタリアはどんな国？」
このページでは、歴史・芸術・文化がつまったイタリアを
はじめてイタリアに出会う人に向けて紹介します♪
ヨーロッパ、地中海の真ん中の、長靴の形の国。
世界地図でヨーロッパを見れば、すぐに見つけることができる長靴の形のイタリア。
イタリアの首都はローマで、主な言語はイタリア語、通貨はユーロです。
世界遺産の数が世界一。世界有数の観光大国。
永遠の都ローマ、水の都ヴェネチア、花の都フィレンツェ、
斜めに傾いたピサの斜塔、ファッションの中心地ミラノ、食や民謡で有名なナポリなどが特に有名です。
北はアルプスの山々が連なり、有名なモンブラン山頂はイタリアとフランスの国境、マッターホルンはイタリアとスイスの国境で、どちらもイタリアの山でもあります。
南イタリアにはいくつもの火山があります。約2000年前に、火山の噴火によって地中に埋もれた都市ポンペイは有名です。
イタリアは、北から南まで美しい街や自然で埋め尽くされた世界有数の観光大国です。
イタリアの歴史はヨーロッパや世界を変えました。
2000年以上前から栄えたローマ帝国の建築物や遺跡が、イタリアや周辺の国々に現在も
たくさんのこっています。
後の世界史に大きく影響を与えた「ルネサンス」も14 世紀にイタリアで生まれました。
また、世界のキリスト教カトリックの中心であるイタリアは、長い歴史の中で西洋文化と芸術を発展させてきました。
世界の文化財の約40パーセントがイタリアにあると言われています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・・・
数々の有名人と芸術家の出身国。
イタリアは多くの歴史人物や芸術家を生んだ国です。
ローマ時代からカエサル（ジュリアス・シーザー）をはじめとする皇帝、哲学者、軍人らの名が世界史に刻まれています。
ローマ帝国以後も、アジア各地を約24年間にもわたって旅をしたマルコ・ポーロ、大航海時代のクリストファー・コロンブス、アメリゴ・ヴェスプッチ、天文学の父ガリレオ、数学者のフィボナッチ、文学ではダンテ、ボッカッチョ、ペトラルカ、政治思想家のマッキャヴェッリなど、日本の社会の教科書にも出てくる有名な人物がたくさん現れました。
芸術家はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ボッティチェッリ、ジョット、カラヴァッジョ・・・と巨匠の名前が並びます。
イタリアは音楽の国。
イタリアは音楽の国でもあります。
ドレミファソラシ♪の音階も、あの5線の引いてある楽譜も、イタリアで生まれたものです。
イタリア語での「メゾピアノ」「フォルテ」「フェルマータ」などの音楽標語は、世界の多くの国で使われています。
また、ピアノやヴァイオリン、オカリナといった、世界中で愛され奏でられているイタリア発祥の楽器がたくさんあります。アレックスが演奏するマンドリンもイタリアの楽器です。
声楽の長い歴史を持つイタリアには、後にオペラも生まれました。
ヴィヴァルディ、ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニなど、素晴らしい音楽家も揃っています。
クラシック、オペラにとどまらず、ナポリ民謡などの民謡も世界で有名です。
そんな「音楽の国」が生んだ素晴らしいイタリア名曲の数々を、アレックスはイタリア名曲コンサートで演奏しています。
イタリアを語るときに外せないのが、豊かな食文化。
イタリアと聞いて、一番に思いつくことが「ピザ！」「スパゲッティ！」「パスタ！」という人も少なくありません。
イタリアは世界有数の美食の国。世界中でイタリア料理は愛されています。
グルメ文化はローマ時代の頃からあり、長い歴史の中で食文化の伝統を築いてきました。
お隣の国、フランス料理も、かつてイタリアのメディチ家からカトリーヌがフランスに嫁いだときにイタリア料理の伝統と技術がもたらされ、今の料理につながっていると言われます。
地中海の自然の豊かな恵みである野菜や果物をふんだんに使い、魚介類、肉類も充実したイタリア料理。生ハム、サラミ、チーズ、ワイン、ジェラート・・・おいしいものがたくさんありますが、何より手作りの家庭料理を大切にする習慣が大きいです。イタリアは現代においても、ファストフードに対抗する形で「スローフード」運動を起こし、手作りの伝統食を大事にすることを世界に提案しています。
ファッションとデザインの国。
グッチ、プラダ、ミュウミュウ、フェンディ、フェラガモ、アルマーニ、ドルチェ＆ガッバーナ、 ブルガリ、 ヴェルサーチ、エルメネジルド・ゼニア、 マックス・マーラ、エトロ、 ヴァレンティノ、 トラサルディ、 モスキーノ、ミッソーニ、 トッズ、ボッテガヴェネタ、ブルネロ・クチネリ、ブルマリン、 ロロ・ピアーナ、ディアドラ、フィラ、エレッセ、ロット、エミリオ・プッチ、クリツィア、 アンテプリマ、フルラ、ディーゼル、 ベネトン、 オロビアンコ、イル・ビソンテ、インコテックス、 ガガ・ミラノ、マルニ・・・
他にもたくさんありますが、どれも世界の高級ブティックやハイストリートに名を連ねるイタリアブランドの数々です。日本でも有名なお店が多いですね。
イタリアの優れたデザインは、ファッションだけでなく家電、車、家具他、様々な分野で目を引きます。
車も名門揃いです。フェラーリやランボルギーニは不動の人気を誇るイタリアのスポーツカー。
高級車のマセラティから、アルファロメオ、ランチア、そして大衆向けの車として人気の高いフィアット・・・どれも美しいラインや、デザインが際立っています。
カッシーナ、アルフレックス、ミノッティなどの高級有名家具ブランドから、 デロンギやアレッシなどのモダンなキッチンアクセサリーのブランドまで、家庭においてもイタリアの優れたデザインは世界で注目されています。
そんなイタリアに住むイタリア人とは？
2700年以上の歴史を持つイタリアですが、おおよそ今の形で「イタリア」として統一されたのは
19世紀の頃です。イタリア半島はそれまでたくさんの小国に分裂していました。
そのため、イタリアには地域ごとに根強い文化、伝統があり、イタリア人は自分の出身地を誇りに思い、地域の文化を守る傾向があります。
イタリアは南北に長く、南の温かい地域とアルプスの寒い地域では、生活スタイルも食事も異なります。日本でも沖縄と北海道では暮らしや食べ物が全然違いますよね。
日本では「明るく陽気」なイメージの強いイタリア人ですが、それはどちらかというと南イタリアのイメージかもしれません。イタリアにも無口な人、色々なことに細かい人、厳格な人・・・と様々な人がいます。
ただ、全体的な傾向として、キリスト教カトリック世界の中心であり続けるイタリアには、キリスト教の教えが浸透しています。家庭や女性を大切にする社会、情が深い国民性はイタリア全土で共通しています。
また、コミュニケーション力が高いのもイタリア人の特徴です。人を褒めたり、笑いを誘うようなことを言って場を和ませたりと、人といっしょにいるときに、まわりの人を気遣う一面を持っています。
